学生証だけでお金を借りることが出来る?
学生証は、キャッシングでお金を借りるには、あまり関係がありません。学生専用ローンの場合はありますが、普通のアコム・アイフルなどの消費者金融や、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」などの銀行カードローンでは、関係ないと思って下さい。
キャッシングで必要な提出書類は、本人証明書類
どんな手続きでも必要書類がありますが、キャッシングの場合の提出書類は「本人確認資料のみ」というのが基本です。「じゃあ、学生証も本人確認書類だから、役立つのでは」と思うかも知れませんが、学生証というのは、公式の身分確認資料ではないのですね。わかりやすく言うと「レンタルショップの会員証」のようなものなのです。そこまで低レベルではありませんが、レンタルショップにしても大学にしても「要は企業・法人」ですから、公的な証明の権力は、持っていないのです。
運転免許証を提出するのが基本
キャッシングの審査で最も有力な身分証明書は「運転免許証」です。これは大手の消費者金融のネット審査の回答項目を見てもわかります。たとえば詳しく審査項目に答える簡易審査以外だと「運転免許証の有無」というものがあります。
つまり、身分確認資料として運転免許証を提出する人でなくても、運転免許証を持っているかどうか聞かれるというわけですね。そのくらい、運転免許証というのは、「その人の信用度をはかる」上で、役立つものなのです。定期的に更新しなければいけないですし、そもそも、取得するのに最低限の経済力が必要ですから、その申し込み者の返済能力をはかる上でも、役立つわけですね。
その他は、パスポート・保険証・住基カード
運転免許証以外で重視される本人確認資料は、見出しの通り「各種健康保険証・パスポート・住民基本台帳カード」となっています。(今ではマイナンバーカードに代わっていますが)
これらの身分確認資料でも、大手の消費者金融・銀行カードローンの審査は通過することができます。ただ、パスポートや住民基本台帳カードのように顔写真がついているものはともかく、各種健康保険証のような「顔写真がない証明書」だと、少々信用度が落ちます。そのため、審査結果に多少影響すると思ってください。
もちろん、住民基本台帳カードでも顔写真つきのものはありますし、その場合はそれほど信用度は落ちません。また保険証でも、社会保険証・組合保険証のように「職場で発行されたもの」だと、在籍確認も兼ねることができるので、むしろ信用度が高まる…ということもあります。
(それでも運転免許証が一番というのは変わりありませんが)
印鑑証明書などの書類もあり
かなりマイナーな方法ですが、印鑑証明書などを身分証明書として提出する…ということも可能です。ただ、これは「最後の最後の手段」と考えてください。
というのはなぜわざわざこの書類を出すのか、と不審がられるからです。自分がお金を貸す側だと考えれば、間違いなく同じことを思うでしょう。
運転免許証は持っていない人もいますし、パスポートも誰もが持っているわけではありません。しかし「保険証くらいはあるでしょう」というのが、大方の人の率直な気持ちだと思います。
もちろん、「今紛失していて出せない」などの事情もあるでしょうが、そうした人は返済でも延滞・滞納する可能性が高いし、貸倒リスクも高いということで、どの道審査で不利になるのです。
そのため、印鑑証明書などは一応身分確認資料として認められるのですが「基本的にこれらを提出することは、避けた方がいいと思ってください。
学生専用ローンだと、学生証が必要
ここまで書いてきた通り、キャッシングの審査で必要となる身分確認資料では、学生証というのは完全に「蚊帳の外」です。しかし、これはあくまで社会人も利用する大手の銀行カードローン・消費者金融の場合で、学生専用ローンだったら、冒頭に書いた通り「学生証が必須」という条件になります。
学生ローンは大手の消費者金融より低金利なので、証明が必要
学割というわけではないのですが、学生専用ローンは、アイフル・SMBCモビット・ノーローンなどの大手の消費者金融よりも、やや低金利になっています。その分学生証で「確かにその大学・専門学校に在学している」ということを、証明する必要がある…というわけですね。
なお、学生専用ローンの方が大手の消費者金融より低金利といっても、あくまで1%程度です。数十万円の少額借り入れで、1%程度の金利差はほとんどないも同然ですし、大手の消費者金融には「初回30日間無利息」などのサービスもあります。
この「初回30日間無利息」を利用してお金を借りた場合、最初の5ヶ月は銀行カードローンと比較しても利子総額が安くなるというくらいですから、学生専用ローンの「1%低金利」くらいでは、ハッキリ言って太刀打ちできないのです。
(これは学生専用ローンを否定しているわけではなく、金融の世界というのは、どうしても資本力がものをいうので、大手にはかなわないのです)
と、金利の話になりましたが「学生専用ローンの方が低金利」と言っても「低利息」というわけではない、ということを意識してください。
学生専用ローンの審査は、学歴も影響する?
学生ローンの審査では、学歴、つまりどこの大学に通っているか…ということも多少審査に影響すると言われています。もちろん、学生専用ローンが公式にアナウンスするわけではありませんが、それでもやはり影響はあるでしょう。
というのは、たとえば東大生だったらそれだけで「時給の高い、家庭教師のアルバイト」ができるからです。私の知り合いで名古屋大学の医学部の学生がいましたが、名古屋大学医学部の受験コースの家庭教師で、月給20万円稼いでいるということでした。(それを聞いた時は、衝撃を受けたものです)
名古屋大学でこれなら、東大はもっとすごいでしょう。早稲田・慶応も、学部によるとは思いますが、こういうバイトが結構あるはずです。
ということは、それだけ返済能力も高いということで、社会人のキャッシング審査で、勤務先をチェックされるのと同じ感覚で、通っている大学・専門学校を審査されるということは、存分にありえるはずです。
(そして、実際に上に書いたようなお金が動いている以上、これは学歴差別というより「経済力の比較」という、キャッシングの審査では当たり前の作業になります)
学生証を担保にとるのは、確実に悪徳業者
絶対に借りてはいけない学生専用ローンの業者で「学生証を担保に取る」という業者があります。「返済してくれたらすぐに返すので、それまで担保として預かっておきますね」というようなことを言って、学生証を奪うわけです。
学生は世間知らずですし、お金を借りに行っているという弱みがあるので、ついつい渡してしまいますが、担保に取られた学生証は、かなりの確率で悪用されます。どのような詐欺に使われるかわからないので、くれぐれも渡さないようにして下さい。
(そもそも、こういう悪質業者が混ざっている可能性があるので、学生専用ローンにしても普通の中小業者にしても、大手以外のキャッシング業者では、あまり借りない方がいいのですが…)
学生のキャッシングは、消費者金融がおすすめ
アルバイトなどで少額でも毎月安定した収入がある若年層がキャッシングするのであれば、基本的にSMBCモビット・アコム・プロミスなどの大手の消費者金融サービスをおすすめします。ここではその理由と、大手の消費者金融でキャッシングするメリットを書いていきましょう。
消費者金融なら、20才以上で収入があればOK
まず借り入れの条件ですが、自分の収入があって、年齢が20才以上…となっています。これは大手の消費者金融だったらどこでも共通しています。逆に言えば20才未満・未成年・10代ではキャッシングできないということです。同じ学生でも、たとえば大学1年生・2年生などは、借り入れできないということですね。
(1年生・2年生といっても、浪人していたらすでに20才以上のことも多いでしょうが)
銀行カードローンは「学生不可」が多い
「消費者金融でなく、三菱UFJ銀行などの銀行カードローンはどうか?」と思う人もいるでしょう。社会人だったら銀行カードローンも消費者金融と並べて選択肢に入れていいのですが、学生だとあまりおすすめできません。というのは銀行カードローンは、「学生はキャッシング不可」という所が多いからです。
- イオン銀行
- 静岡銀行
- 横浜銀行
大手の銀行カードローンの中では、これらが「学生は借入不可」となっています。その他の銀行カードローンについては、明記はされていませんが、三井住友銀行カードローンあたりは、学生の融資は少々厳しいと言われています。
また、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」は、学生融資には親権者の同意が必須という条件になっています。つまり「親バレ必至」ということです。
このように、銀行カードローンは総じて「学生のキャッシングに、あまり積極的でない」ので、基本的に消費者金融で借りた方がいいわけです。
新生銀行カードローン レイクは申し込みやすい
唯一の例外は、新生銀行カードローン レイクです。レイクは大抵、こういう「銀行カードローンはおすすめできない」という話題の後で「例外」として登場してくるのですが、簡単に言うと消費者金融と銀行カードローンの中間的存在なのですね。
- 審査通過率が大手の銀行カードローンの中で特に高い
- 審査スピードも、消費者金融とほぼ同等
- 無利息期間がもっとも充実している
ということで、特に無利息期間の半年間(5万円まで180日間無利息)か、そのくらいの期間で完済できるのであれば、申し込みの便利さ・金利の安さの双方でほぼトップという、非常に優れた条件のカードローンなのです。
借り入れの期間が長かったり、かなりの高額借入だったりしたら、実質年率が影響してくるので、もともとの金利が低金利な、普通の銀行カードローンで借りた方がいいでしょう。しかし、短期間・少額の借り入れであれば、「金利・利息面でも、大手の銀行カードローンの中で一番、新生銀行カードローン レイクが有利」なのです。
というように、「低金利で借りる」こともできますし、スピードキャッシングのしやすさなど「申し込みの便利さ」でも有利なので、学生のキャッシングでも、新生銀行カードローン レイクは、例外的におすすめできます。
学生証とキャッシング審査・まとめ
以上、キャッシングの審査と学生証・身分確認資料の関係について書いてきました。途中から学生の借り入れ全般の話題になったので、再度学生証についてまとめましょう。
公的書類ではないので、身分確認資料としての効力はあまりない
一番重要なことは、学生証は、公的書類ではないということ。つまり、キャッシングの審査の本人確認書類としての効力は、残念ながらないのです。
そして、学生証がものを言う学生専用ローンにしても「あまり借りるメリットがない」というのは、上に書いた通りです。そのため「学生証は、キャッシング全般で必要ない」ということですね。
運転免許証がなくても、保険証で大丈夫
一番審査通過に貢献する身分確認資料は運転免許証ですが、上に書いた通り保険証でも大丈夫です。たとえば学生さんだとまだ自動車学校を出ていないので、運転免許証がないということも往々にしてあるでしょう。(20才以上でも)
そういう若い人が運転免許証を持っていないのはよくあることなので、消費者金融・銀行カードローンの側も特にマイナスとは捉えません。(むしろ、運転免許証を持っている方が交通事故の可能性もあって危険…という見方もできます)
そのため、学生さんがキャッシングの審査に申し込む時は、運転免許証がなければ保険証、あるいはパスポートを出せばいい…と考えてください。あとは全体的な信用度があれば問題ありません。